オタクはソレを我慢できない

CD、映画、小説、漫画の感想など、マイペースにやっていきたいと思います。

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おのぼり物語

新しくカテゴリ作ったんで早速1発目。
カラスヤサトシ

カラスヤサトシ「おのぼり物語」

「アフタヌーン」誌の4コマ漫画「カラスヤサトシ」(誌面では「愛読者ボイス選手権」というタイトルで連載しています)でブレイクしたカラスヤサトシ(ややこしいw)の新作。

僕もアフタヌーンからこの人を知った口で、「カラスヤサトシ」も全巻持ってるけど
この漫画は今までの彼の作品とは一味違う、いや、もしかして最高傑作なんじゃね?
と読み終えて感じました。

内容としては、
「漫画家志望のある青年が東京へ来て右往左往する物語」。
と作中にもあるとおり、作者が地元から上京しその間(2002~2005まで)起こった出来事を
作者独特の視点からユーモアとペーソスを交えて描いたもの。

作者独特の視点と書いたけど、いや~この人本当に独特。「カラスヤサトシ」でもそれは感じた事なんですが。独特というか、普通の人なら見過ごしそうな事を取り上げて、それを頭の中でこねくり回して情感に訴えるような描写にするのが抜群に上手い人なんだと思う。カエルのくだりとか、よくこんなドラマチックな話に出来るなあと関心しきりです。

作者本人が経験したこと、またそれほど昔の話でないということもあり、全体的に生活描写・心理描写とかがリアルで、私小説を読んでるようなイメージ。話の転換に挿入されている東京の風景(聖橋・新宿のビル)も、ラフっぽくて正直上手くはないけど妙に生々しく、作品をぐっと引き締めてる感じでした。前半は「カラスヤサトシ」のようなギャグ話もありますが、話が進むにつれて内容はシリアスなものに。後半は僕も、以前プライベートで起こった出来事と重なって、感動しました。
P115「私はきっと~」のコマで涙腺崩壊しない奴はいないんじゃないでしょうか。

ギャグ漫画で有名になった人なのですが、人間(作者)が日々生活してる中でふっと感じる寂しさ、あの時こうしていれば・・・というような後悔の念、上手く人と接する事のできないはがゆさ。人生の中で誰もが経験する、ともすると見落としてしまいそうな刹那的な寂寥感こそがこの作品の魅力なのではないかと思います。
こういうのを、「文学作品」というんじゃないでしょうか。

長々と書いてしまいましたが(汗
読んでない方は是非一読することをおすすめします。
今年出た漫画で間違いなく十指に入る名作です。
特に、これから上京を志す人!
読んどいて損はないですよ。


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